事務局の社窓から

アマゾンの森に触れて(その5、ASFLORAの活動1)

ベレン市周辺で環境活動を行っているNGO「ASFLORA」の活動を代表の佐藤さんに案内していただきました。

「ASFLORA(アマゾン森林友の協会)」は、2000年12月から活動をしているNGOで、アマゾン地域での環境保全、環境教育、植林などを行っています。サイトを見ると地元の子どもたちとの楽しそうな活動の写真が沢山あります。

最初に案内されたのがBenevidesの小学校。小学校の土地0.2ヘクタールに2006年に植林をした場所です。そのときの植林の様子がこちらのブログにあります。

混植密植方式(宮脇方式)という植林の方法で、地元の木々25種4000本ほどを植林して、わずか5年足らずでこんなに森に再生しています。ここはもう手をかけなくても、森として再生していくとのこと。
たまたま学校が休みの日でしたが、小学校の子どもたちと一緒に植林をしたときの様子を佐藤さんから聞いたあと、次の場所に行きましょうと別の植林地へ。

途中、陸軍の敷地の前を通かかったとき、「1月にこの陸軍の演習地の中で子どもたちと一緒に植林をしたんですよ」と佐藤さん。「え、陸軍?!」軍隊を持たない日本とは感覚が違うんですね、きっと。日本へ帰国後、植林の様子のレポートをもらいましたが、子どもたちも軍人さんもみなさん、楽しそうです。

さて、ASFLORAがメインに活動をしているAimex(パラ州木材工業輸出協会)の種苗センターの敷地内の植林地へ。

広いAimexの敷地の中は、ASFLORAがいろいろな企業やグループからの資金で植林を行っています。そのなかの一ヵ所で、「この場所は、もともと木が少し残っていたところへ、植林をしたら残っていた木も元気を取り戻したんです。人がひとりぼっちだと寂しいのと同じように、木もひとりぼっちだと元気が出ないんでしょうね。ここももう、何の手入れもしなくても森として再生していきます。」

「実はね、この場所になくなった親父の散骨をしたんです。親父に土に帰ってもらって、一緒にみてもらおうと思って。」と話す佐藤さんの森を想う気持ちが案内をしていただいているうちにしっかりと伝わって来ました。(続く)