【環境トピックス】アマゾンがCO2の大排出源に(サイエンスほか)
ブラジルにある世界最大の熱帯雨林アマゾンは、人間が排出するCO2の吸収源として重要な役割を果たしている。しかし、2005年と2010年にアマゾンで起きた大規模な干ばつの影響でこうした機能が損なわれ、地球に深刻な気候変動をもたらす可能性があることが、イギリスとブラジルの研究機関による研究チームによって明らかになった。天然のCO2吸収源として機能している熱帯雨林も干ばつによって枯れてしまうと、CO2を発生させ、逆に大規模なCO2排出源になってしまう。2010年の干ばつで発生するCO2の量は50億トンを上回る可能性があり、これは2009年のアメリカのCO2排出量である54億トンに匹敵するものだと報告されている。
世界のCO2排出量は増加し続けています。特に中国のCO2排出量は、2000年には約31億トン(世界全体の約13%)でしたが、2009年には2倍以上の約75億トン(世界全体の約24%)に増え、2007年以降は世界一の排出量となっています。このままCO2が増え続けると、地球温暖化が進行し、アマゾンだけでなく世界各地で干ばつが頻繁に起きるようになり、多くのCO2が排出されて、さらに温暖化が進行するという破滅の連鎖になってしまいます。(『地球村』事務局) |