地球は今

【地球は今...】途上国の森林保護へ踏み出した欧米

2011年は国際森林年であり、「国連生物多様性の10年」のスタートの年でもあります。今年は「森林保護」が環境の重要なテーマの一つになります。欧米での森林資源の輸入規制などについてまとめます。(事務局 渡辺裕文)

●森林の現状と原因
*きびしい現状
・乱開発、乱伐採ですでに世界の原生林の80%が失われた
・毎年日本の面積の半分の森林が失われ、さらにその半分が砂漠化
  ⇒大量の表土が流出し耕作面積が減少 ⇒世界の食料生産の減少へ
*先進国が作った原因
・先進国の商業伐採、木材消費の急増により安い木材資源を途上国に求めたため
・工業用地、農地、リゾート、換金作物のためのプランテーションなどの乱開発

●森林の消費大国、日本
・森林率68%(先進国第2位)の日本が世界第3位の木材輸入国
・1960年代にはフィリピン、1970年代にはインドネシアの熱帯林を大規模伐採・輸入、大きな被害を与えた
・現在はロシア、カナダ、アメリカ、マレーシア、中国などから大量輸入
・日本も1950年代までは木材を自給(右グラフ参照、線が自給率、棒が供給量、クリックで拡大)

●アメリカとヨーロッパは途上国からの輸入木材を規制
【アメリカの木材輸入規制】(木材輸入規制<レイシー法>を2008年に改正)
・海外において違法伐採された木材や木材製品の輸入、輸送、販売、購入を禁止(違法性を認識していなくても違法とする)
・アメリカへの全ての木材・木材製品の輸入に申告書が必要
・2010年9月から下記の全てのアメリカ向けの輸出品が対象丸太、製材、工具の柄、木炭、木枠、木箱、たる・おけ、木製まな板、紙の原料のパルプ、新聞紙、トイレットペーパー、化粧用ティッシュ、木製家具など
【欧州の木材輸入規制】(欧州違法木材法により2013年3月3日から規制)
・違法伐採木材やその製品をEU市場に出すことを禁止
・独立した検証機関を設置し、原産国から製品までの追跡ができる書類を義務付け
・違反企業には、環境破壊の程度や木材価値を考慮した罰金など
・輸入された木材や木材産物だけではなく、国内で生産された木材や木材産物も対象。材木、合板、パルプ、紙など(本や雑誌、新聞などの印刷物やリサイクル製品は除く)

●日本での木材輸入規制(グリーン購入法)の現状
・企業や一般市民に対する強制力のある法制度はない
・原産地表示は、原産地の法律に任せており、不透明
・違法伐採された木材でも、間伐材、端材などは、合法性の確認対象から除外する場合がある。

必要なこと
・森林資源が有限であることを認識し、自分たちの生活を見直すことが大切です。
・紙製品、木材などの無駄遣いをやめましょう。使い捨て割り箸の日本での消費は、多くの方の努力で25%も削減出来ています。(事務局ブログ「マイ箸を持つことの意味 ~輸入割り箸の使用量が激減~」参照)
・第三者機関によって認証された紙製品を購入しましょう。ネットワーク『地球村』の会員情報誌『地球村通信』で使用している紙は認証された製品を使っています。
・日本の法律を欧米並みにするため、地元選出の議員の方に現状をお伝えしましょう。


参考資料:緊急院内セミナー 「欧州違法木材法」に学ぶ!(2010年12月14日国際環境NGO FoE Japan、地球・人間環境フォーラム主催)資料より

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