環境トピックス

【環境トピックス】世界のサンゴ礁 2050年までに絶滅の恐れ(NOAA)

魚の乱獲や温暖化などの様々な問題に早急に対処しなかった場合、世界のサンゴ礁は2050年までに全滅する恐れがあることが、アメリカ海洋大気局(NOAA)や世界資源研究所(WRI)など、25の研究機関の共同研究によって明らかになった。サンゴ礁は魚にとって住処になるだけでなく、地元の人々の食料調達や、津波や台風から守る役割を果たしている。しかし、魚の乱獲や沿岸部の開発、海洋汚染などにより、世界の75%のサンゴ礁が深刻な影響を受けていることが分かった。また、地球温暖化による海水温の上昇や、CO2排出量の増加に伴う海洋酸性化も、広範囲でサンゴを死滅させる原因となっている。NOAAは、このままだと世界のサンゴ礁は、2030年までに90%以上が死滅し、2050年までにほぼ全滅するだろうと警告している。