脱原発への道

国際的な水道水などの放射線基準値

●WHOが定めた水道水の放射線基準値は
 ヨウ素(I-131)    10ベクレル(Bq/L)
 セシウム(Cs-137)   10ベクレル(Bq/L)
WHOの飲料水ガイダンスの203~204ページを参照。

これは、放射能の濃度が年間0.1ミリシーベルト以下で
悪影響がないとされるレベルをもとに計算。

●3/17までの日本の基準値は?
 飲料水基準がないため、WHOの基準を採用していた。
 食品についても同じ基準を採用
 基準値を超える物は輸入させないというものでした。
  例:愛知県衛生研究所 2006/04/28

●3/17以降・現在の日本の暫定基準値
・ヨウ素(I-131)     300ベクレル(Bq/L)
   飲料水       300ベクレル(Bq/kg)
   牛乳・乳製品   300ベクレル(Bq/kg)
   野菜類(除:根菜、芋類)2,000ベクレル(Bq/kg)
・セシウム(Cs-137)  200ベクレル(Bq/L)
   飲料水       200ベクレル(Bq/kg)
   牛乳・乳製品   200ベクレル(Bq/kg)
   野菜類       500ベクレル(Bq/kg)
   穀類         500ベクレル(Bq/kg)
   肉・卵・魚・その他500ベクレル(Bq/kg)
 
※100 Bq/kg を超えるものは、乳児用調製粉乳及び
 直接飲用に供する乳に使用しないよう指導すること。

●コーデックスが公表している国際貿易上の基準が示されています。、そのなかでは、
・ヨウ素(I-131)     100ベクレル(Bq/kg)

という数字が示されています。


厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知
平成23年3月17日付「食安発0317第3号」によって
放射能汚染された食品の取り扱いについて下記のとおり
飲食物摂取制限に関する指標が明示されました。
緊急時における食品の放射能測定マニュアルの送付について

●現状が参考になるサイト
  都内環境放射線測定結果
  全国の放射能濃度グラフ
   全国の水道水の放射能濃度グラフ
   全国の雨の放射能濃度グラフ

 

3月28日追記

放射性物質:食品や飲料水、規制値緩和へ 食品安全委(毎日新聞 2011年3月25日)

 食品や飲料水に含まれる放射性物質について、内閣府の食品安全委員会は25日、暫定規制値の根拠となっている健康への安全性の許容範囲を広げる方針を固めた。これを受け、厚生労働省は現在より緩やかな規制値を策定する見通し。暫定規制値は厚労省が17日に急きょ策定。原子力安全委員会の「飲食物摂取制限に関する指標」を用い、水や食品から1年間に摂取するヨウ素を50ミリシーベルト以下、セシウムを5ミリシーベルト以下としている。

3月29日追記

食品安全委:ヨウ素の許容量 年50ミリシーベルトが妥当(毎日新聞 2011年3月28日)

 飲料水や食品に含まれる放射性ヨウ素の許容量について、内閣府の食品安全委員会は28日、暫定規制値の根拠となっている年50ミリシーベルトの数値が妥当であるとの見解をまとめた。暫定値を緩めようとする意見もあったが、最終的に世界保健機関(WHO)が制限値を年50ミリシーベルトとしていることを重視。放射性セシウムについては結論が出ず、継続審議となった。同委がセシウムの見解をまとめた後、厚生労働省は暫定規制値の妥当性を改めて検討する。