脱原発への道

広がる海水汚染

東京電力は、福島第一原発から南に16キロ離れた場所の海水から許容濃度の約16倍の放射性ヨウ素131が検出されたと22日に発表しました。放射性ヨウ素131が最初に検出されたのは21日午後2時で、福島第一原発付近で許容濃度の約126倍でした。22日午前6時には4分の1(許容濃度の約29倍)まで低下しましたが、16キロ離れた場所の海水から高濃度の放射性ヨウ素131が検出されたことから、北から南への海流に乗って海水汚染が広がっていることが確認されました。
一方、世界保健機関(WHO)は、福島第一原発付近の海水から許容濃度を大幅に超える濃度の放射性物質が検出されたことについて、「魚介類に放射能測定検査をすることが望ましい」と述べ、食品として摂取した場合の健康への影響を早期に分析する必要があると指摘しています。