脱原発への道

必要のない浜岡原発

静岡県御前崎市にある浜岡原発は、海面から5~6mの低い陸地に建てられている点が福島第一原発と共通しています。駿河湾の富士川河口から九州沖の先までつながるプレート境界では、100~150年周期で大地震が発生し、最後に東海地震が起きてから157年が経っているため、いつ地震が発生してもおかしくないと予想されています。

今回の大震災を受けて、浜岡原発の津波対策として高さ12mの防波壁が建設される予定ですが、現状では原発と海の間にある砂丘しかなく、安全性が確保されているとは言えません。また、この防波壁も津波に耐えられるのかという疑問の声も上がっています。この状態でもし今回のような原発事故が起きても、想定外の事故で済ますことはできません。


一方、中部電力の供給力は2916万kW(2010年実績)で、最大電力の2621万kWに対して295万kWの余裕があります。浜岡原発は、安全性においても、電力量においても必要ないことが分かります。