脱原発への道

「時の流れは以前と同じで・・・」

「時の流れは以前と同じで・・・」


福島県須賀川市在住 寺山佐智子さん


自宅は瓦がずいぶん落ち、ブルーシートの屋根にしています。
地震直後から、大学生が5人や知人親子も一緒に、一時は13人で生活をしていました。

不安な日々でしたが、にぎやかさで、ずいぶんと元気をいただきました。
今週やっと、家族だけの生活に戻り、娘とは貴重な経験だったねと話しています。
 

 

農家で桃や露地栽培の野菜などを作って生活をしていました。

今は、白菜やホウレン草は出荷停止の状態、
作付も見合わせて、土壌検査まちの状況が続いています。

水がないので田んぼでお米が殆ど作れませんし、
じゃがいもなどの作付のタイミングなのですが、半月ほど遅れそうです。
なにより、風評被害の影響で、福島の作物が売れるかという不安もあります。

 


いろいろなことがありますが、
自然の中で時は以前と変わらずに流れ、桃の木に蕾が沢山付くようになりました。

美味しい桃を今年も作りたいと、樹の負担も考えて、蕾をつんでいます。

 


この地震で、多くの方に力をいただきました。
地元でのつながりの大切さを感じ、深めることができました。

自分たちは、試されているんだなあって、今も感じています。