【各国の結果から見る】「原発を増やせばCO2は減る」は正しくない
「原子力発電を増やすとCO2は減る」
とよく言われています。
だったら、
原発を推進している国はCO2などの温暖化ガス排出が減っているはず。
そこで、各国の1990年と2008年の
「原子力発電の発電量の増減」と「温暖化ガス排出量の増減」
を調べてみました。
原発の発電量の増減 | 温暖化ガス排出の増減 | |
アメリカ | 2264億kw/時 増加 | +13% |
日本 | 590億kw/時 増加 | +2% |
フランス | 1258億kw/時 増加 | -6% |
ドイツ | 40億kw/時 減少 | -22% |
イギリス | 132億kw/時 減少 | -19% |
スウェーデン | 91億kw/時 減少 | -12% |
原発推進国のアメリカ、日本、フランスのうち、さすがにEUに所属しているフランスはCO2を減らしていますが、他の2国では増えています。
次に、原発の発電量が減っているドイツ(2022年までに原発全廃表明)、イギリス、スウェーデンを見ると、いずれも温暖化ガスの排出も減っています。
各国の実績を見ると、「原発を増やすとCO2は減る」ということはなく、
むしろ原発がないほうが温暖化ガスが減っていることがわかります。
参考:
温暖化ガス排出量…UNFCCC(United Nations Framework Convention on Climate Change)
原発の発電量…WNA(world nuclear association)