脱原発への道

広がる牛肉汚染

福島県の畜産農家が放射性セシウムに汚染された稲わらを牛のえさに使っていたため、南相馬市や浅川町、郡山市などから出荷された牛の肉において、国の規制値(1kgあたり500ベクレル)を超す放射性セシウムが検出されたことが明らかになりました。

南相馬市の牛からは規制値の8倍以上(4350ベクレル)、浅川町の牛からは規制値の4倍以上(2100ベクレル)、郡山市などの牛からは規制値の5倍近く(2400ベクレル)の放射性セシウムが検出されました。

汚染された稲わらを食べた牛は合計132頭が出荷され、これらの肉は、宮城、東京、大阪、福岡など、少なくとも37都府県に流通していたことが明らかになりました。これを受けて、政府は19日に、福島県全域の肉用牛の出荷停止を福島県知事に指示しました。東京新聞毎日新聞ほか)