脱原発への道

海洋汚染 東電推定の3倍

福島第一原発の事故によって海に放出された放射性物質の総量は、3月21日~4月30日の間で1.5京ベクレル(京は兆の1万倍)を超えるということが明らかになりました。

海に流出した汚染水の推定量と、大気から降下した放射性物質の推定量について、日本原子力研究開発機構が試算しました。

 

東電はこれまでに、海に流出した汚染水中の放射性物質の量は約4720兆ベクレルとの推計を発表していますが、この数値には大気からの降下分が含まれていないため、今回の試算値は東電推定の3倍を超える値となりました。

原子力研究開発機構は、5月に試算結果を文科省に報告しましたが、政府が6月にIAEAに提出した報告書には東電の推定値が記載され、原子力研究開発機構の試算結果は反映されていませんでした。朝日新聞ほか)