東電 想定を超える津波を震災前に把握
東京電力は震災前に、想定を超える津波が福島第一原発を襲う可能性があることを把握していたことが明らかになりました。
東電が2006年に試算したところ、50年間に想定(5.7m)を上回る津波が福島第一原発に来る確率は約10%、メルトダウンを引き起こす10m以上の津波の確率は約1%で、この試算については当時の国際会議で発表されていました。
IAEAの基本安全原則は、メルトダウン発生の頻度を「10万年に1回以下」としており、東電が試算した確率はこれをはるかに上回ります。この試算結果について東電は、「想定を超える津波が襲う確率が高いことを示しており、対策を取るべきだった」と述べています。(河北新報)