東京電力は11月2日、福島第一原発2号機の原子炉内で溶けた核燃料が核分裂反応を起こしている疑いがあるとして、反応を抑えるためにホウ酸水の注入を始めました。
東電は、10月28日から2号機の原子炉内の気体の状態を調べていたところ、11月1日に採取した気体から放射性キセノン133、135とみられる放射性物質が検出されました。
どちらも自然界には存在せず、原子炉内で燃料のウランが核分裂する際にできます。
半減期はキセノン133が約5日、キセノン135が約9時間と短いため、事故直後のものとは考えにくく、今も溶けた燃料で核分裂反応が起きている可能性があります。(朝日新聞、中日新聞)