第5回『地球村』被災地支援ボランティアバスレポート
震災の復興支援にあたり多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。
みなさまのおかげで、10/28~11/01に第5回『地球村』ボランティアバスを出すことができました。
前回まで作業をしていた南三陸町入谷地区の田んぼは無事作業が完了したため、今回はNPO法人田んぼが復興に携わっている浦戸諸島寒風沢島の田んぼの復興作業を行ってきました。
浦戸諸島にある寒風沢島の田んぼは、宮城県塩竃市内の唯一の田んぼで、ボランティアバス活動としては初めて島に渡って作業を行いました。
NPO法人田んぼの理事長岩渕氏によると、ここの土壌は非常に優れた田んぼであり、地盤沈下によって海水が入り込んでいるもの、改修をすればふゆみずたんぼとして良い水田に復活できるとの事です。
ふゆみずたんぼは、冬の間も水を張り続ける方式の田んぼの事で、そうすることにより生物多様性が増加し、環境面でも優れた効果が証明されている方式の田んぼです。
良質の土壌を残しながら海水と塩分だけを田んぼから除去するには、まず手作業により瓦礫を除去する必要があります。
『地球村』のボランティアバスでは、このふゆみず田んぼ復興のため、これまで数回に渡ってボランティアバスを出しており、今回はその5回目に当たります。
田んぼは震災からほとんど手つかずの状態で残っており、大型の木材や建材、大きなものではトラクターまで入り込んでいました。
また、今回は地盤沈下によって満ち潮になると海水が入り込んでくるために、短時間で効率よく作業をしなければならない上に、海水で足元が緩く、大変な作業の連続でした。
手分けして田んぼの中の瓦礫を取出し、同時に入り込んでくる海水をせき止めるためのあぜを作りつつ、大きな建材は軽トラックに積んで運び出します。
今回は島での作業なので、隣島の研修センターで合同で宿泊します。
食事は参加者で有機農家を営んでいる田中さんが、30名以上の食材の提供から調理の指導までを一手に引き受けてくださいました。
初日の晩はNPO法人田んぼの理事長岩渕氏にふゆみずたんぼの話や今回の活動の意義を説明いただきました。
三日間の作業を経て、一番内陸の田んぼ数枚の瓦礫を取り除き、あぜを作ることができました。
ボランティアバスにご参加下さったみなさま、また復興支援金を私たちに託してくださったみなさま、現地で支援活動にご協力くださいましたみなさまに深く御礼申し上げます。