環境トピックス

【環境トピックス】世界のCO2排出量 20年間で49%増加(英イーストアングリア大学ほか)

イギリスのイーストアングリア大学の気候変動研究チームは、化石燃料の燃焼による世界のCO2排出量は、最近20年間で49%増加していると発表した。

化石燃料によるCO2排出量は、平均して2000年から2010年にかけて毎年3.1%ずつ上昇してきた。これは1990年代の3倍の増加率であり、その結果、化石燃料燃焼だけでなく、セメント生産、森林伐採、その他の土地利用からのCO2排出量を合計した総排出量は、2010年に過去最高の約367億トンに到達し、2011年も3.1%上昇すると予測されている。

2010年、世界でCO2を最も多く排出した国は順に、中国、アメリカ、インド、ロシア、EUであり、中国やインドなどの排出量が年々増加している。研究チームは「2000年以降の世界のCO2排出量は、今後100年以内に気温が2℃以上上昇するというIPCCの予測通りに増加し続けている。」と警告している。

 

国際エネルギー機関(IEA)は、今後5年間の世界の石炭需要は大幅な拡大を続け、特に中国やインドなどの新興国で増加すると予測しています。このままではCO2排出量がさらに増加して、温暖化に拍車をかけてしまいます。(『地球村』事務局)