大飯原発 審査基準のない安全評価
原子力安全・保安院は、定期検査で停止中の大飯原発3、4号機の安全評価(ストレステスト)について、妥当と判断しました。
安全評価は昨年11月以降、これまで電力各社から原発計14基の評価結果が提出されていますが、保安院が判断したのは初めてです。
今後、国際原子力機関(IAEA)や原子力安全委員会の確認を経た上で、政府は再稼働の是非を判断します。しかし、第三者ではなく電力会社自らが安全評価する方法では、条件の数値を変えれば結果も容易に変えられるため、「結論ありき」と批判が出ています。
現在のストレステストでは、どこまで余裕があったら安全性が確保されるという審査基準がないため、ストレステストを行っても安全を保証する合格点というものはなく、再稼働ありきの結果にしかなりません。(『地球村』事務局) |