【環境トピックス】世界の風力発電 10年で10倍増加(世界風力エネルギー協会ほか)
世界の風力発電の累積設備容量は、2011年末で約2億3800万kWに上り、10年間で10倍増加したことが分かった。
世界風力エネルギー協会によると、2011年に世界全体で新たに導入された風力発電の設備容量は4100万kW(前年比約21%増加)で、そのうち、2010年にアメリカやドイツを抜いてトップに立った中国が約44%(1800万kW)を占めている。世界第2位のアメリカの割合は約17%(約680万kW)であり、第1位の中国と大きな差がある。中国は現在、累積設備容量も第1位で、最近数年間で急激に増加している。
世界の風力発電は2001年末の時点では2390万kWだったが、2008年には約5倍に増え、それから3年でさらに倍増した。一方、2011年末の日本の累積設備容量は、中国が2011年に新たに導入した量の約7分の1(約250万kW)しかなく、日本は各国で急成長している風力発電が停滞している。
世界では、チェルノブイリ事故以降、原子力は頭打ちになり、逆に風力発電などの自然エネルギーが急激に伸びています。自然エネルギーの累積設備容量(3億 8100万kW)は原子力の累積設備容量(約3億7000万kW)を上回りました。世界は原子力から自然エネルギーに転換しています。(『地球村』事務 局) |