脱原発への道

原発再稼働についてのまとめ

原発の数

世界の原発の数  431
日本の原発の数   50(廃炉の福島第一原発を除く)
現在の稼働数    1

他はすべて不具合や定期点検で次々に停止中
最後の一基は北海道泊(とまり)の原発
これも5月5日「子どもの日」に定期点検で停止。
つまり、こどもの日に日本原発は「稼働ゼロ」になります。

稼働ゼロが意味するもの

これは、原発が軌道に乗って以来、初の大事件です。
このまま「原発ゼロで夏季を乗り切る」ことができれば、
「原発はなくてもいい」ことが証明され

新エネルギー(自然エネルギー)に進むことができます。
安全を求める市民、国民には歓迎すべきことであり、
世界の「脱原発」にも大きな影響が期待できます。

原子力村(政府、官僚電力会社)にとっては最悪のことです。
「日本の電力の3分の1は原発」
「日本は、原発が無いと成り立たない」など、
これまでの説明(宣伝)が根底から崩れ、
原子力村の利権も根底から崩れることになります。

そうなれば、「原発=危険=不要⇒廃炉」となるのは必至。
お金を生み出す宝箱だった原発が一転、「最悪の厄介物」になります。

原発再稼働へのシナリオ

1.安全基準はおおむね確認された
2.原発なしでは夏は乗り切れない
3.地元の理解を得て再稼働する
4.再稼働を政治判断

この一つひとつについて説明します。
ぜひ、理解して周りの人にもお伝えください。

1.原発は安全か

原発はいつか必ず最悪の事故を起こす「ロシアン・ルーレット」

原発は地震、津波だけではなく、コンピュータの故障、
人為的ミス、テロなどの可能性はいくらでもあります。
原発は想定内、想定外に関わらず、いつか必ず大惨事を起こします。
つまり原発は「ロシアン・ルーレット」なのです。

ストレステスト一次評価の安全基準(抜粋)

地震の加速度600ガル・・・・福島原発は1000ガル以上で破損
防波堤の高さ10メートル・・・最近の津波予想は20メートル以上
全電源喪失への対策・・・・・・現状、対策なし(今後数年で建設予定)
現状の安全基準は、きわめて危険です。

2.稼働ゼロで夏も乗り切れるか

関西電力の現在の発電量 2294万KW
現在の需要量 1800万KW(78%)
今冬のピーク 2500万KW
作夏のピーク 2500万KW

 関西電力の持つ、発電設備容量は水力と火力だけで2598万kW
 節電によって乗り切れることは明らかです。

3.地元の理解とは

地元とは、原発マネーと引き換えに原発を受け入れた福井県だけ?
大飯原発から30キロ圏には、京都府、滋賀県、100キロ圏には、兵庫県、大阪府。
さらに近畿の水がめ「琵琶湖」も含まれます。
4月2日、枝野大臣は「地元とは周辺を含む」と答えました。
福井県知事以外の周辺地域の知事は全員、反対を表明しているのです。

4.政治的判断するべきではない

ドイツは、倫理委員会(社会学者、哲学者、神学者)が
原発は容認できないと結論し、政府は「脱原発」を12年前倒しにしました。
イタリアは、国民投票の結果を重視して「脱原発」を宣言しました。

大阪府、大阪市が「再稼働のための8提言」を発表しました。
滋賀・京都知事が「国民的理解のための原発政策への提言」を共同提言しました。
私たちも「脱原発」に向けて様々な関わりを強化していこう。