脱原発への道

福井県、安全委利用し駆け引き

福井県・大飯原発3,4号機お再稼働問題で、「安全対策は確保されている」との同県原子力安全専門委員の結論は、5月下旬には報告書案が固まっていた。

しかし、「西川知事には、『政府の動きを見てから委員会審議を動かしたい』という考えがあった。」と関係者が明かした。県関係者らは、県の手続きを止めることで、再稼働を急ぐ政府を追い詰める狙いがあったとみる。

「原発の意義について国民の理解を得る努力」を政府に要望し、安全性を検証する手続きを慎重に進めている形をとることで、批判を免れようとした可能性がある。(毎日新聞2012年6月14日大阪版29面)

更に重要なことは、「独立的、専門的な立場から、技術的な評価・検討を行い助言」するはずの原子力安全専門委員の独立性・専門性が損なわれていることが問題です。報告書の真偽も疑わしく思える。今後、国の原子力規制庁の設置が進められるが、政治に左右されない独立性、専門性が求められます。