【環境トピックス】世界を覆う異常気象
【世界】
米海洋大気局(NOAA)は、今年5~6月の地球の陸地の平均気温が、統計が残されている1880年以降で同時期として過去最高を記録したと発表した。
北米やユーラシア大陸、北アフリカの大半の地域が高温となり、海洋を合わせた地球全体の平均気温も過去4番目の高さとなっている。
(7月30日東京新聞)
【アメリカ】
東部から南部にかけ、6月後半から猛暑が続いている。
南部では45度、首都ワシントンでも40度を超え、約60年ぶりの深刻な干ばつになっている。
(同上)
【北極圏・グリーンランド】
7月半ばにグリーンランド北西部の氷河が割れ、山手線の2倍の面積を持つ氷山が生まれた他、グリーンランドのほぼ全域で氷床の融解が見られ、アメリカの科学者は「グリーンランドの形が急速に変わりつつある」と警告している。
北極圏全域での海氷の現象も、どの予測モデルよりも早く進行しており、さらに氷床の融解を加速する可能性もある。
(8月3日読売新聞など)
【アフリカ サヘル地域】
西アフリカのサヘル地域を中心に過去10年間で最大となる干ばつに見舞われている。
国連推計でマリやブルキナファソなど8カ国で1500万人以上が食料不足。
サヘル地域はもともと干ばつが起きやすい地域だが、国連によると気候変動の影響で、その頻度は30年前の10年に1回が、5年に1回、2年に1回と周期が短くなり頻発するようになっている。
一方、昨年干ばつ被害を受けた東アフリカは集中豪雨により、ブルキナファソの首都で2万軒以上の家が流されたり、洪水で食料生産に大きな被害が出ている。
(5月16日朝日新聞)