【巻頭言】自然エネルギーについて
講演で話していることですが、あらためてまとめておきます。
自然エネルギー(電力)
政府が推進してきたのは太陽光発電ですが、実際はどうなのか。
例えば、小規模水力と比べてみましょう。
・価格
小水力 1KW 20万円
太陽光 1KW 100万円 5倍高い
・発電量
小水力 まる1日
太陽光 日照時間は年20% 5倍少ない
・寿命
小水力 40年
太陽光 10年 4倍短い
・トータルでは、100倍の違いが出る。
・太陽光は、住宅の屋根に載せられるというメリットは大きい。
・小水力は、水利権が普及を妨害している。
・小水力は、山村など水の豊富なところほど有利。
風力発電
・欧州だけでなく、中国やアメリカでも大規模に設置されている。
欧州では地上の設置場所が飽和し、洋上発電の設置が主流化。
・日本では、きちんとしたアセスメントが行われていなかったため、騒音などの問題が発生し、普及が遅れている。
高温岩体発電(新しい地熱発電)
・従来の地熱発電は、火山地帯(国定公園)で温泉を掘り当てるものだったが、湯量が減ったり、温泉宿と競合するなど問題が多かった。
・高温岩体発電は、地下には一定の熱勾配(3℃/100m)があり、数キロ掘れば、必ず数百度の高温岩体に当たる。U字管を設置して水を送れば蒸気が得られる。その蒸気でタービンを回して発電する。
・どこでも可能で、燃料費ゼロ、24時間、安全に発電でき、将来有望。