環境トピックス

【環境トピックス】家電エコポイント逆効果。CO2増173万トン

地球温暖化対策や経済活性化などを目的とした「家電エコポイント制度」について、制度の目的とは逆に二酸化炭素(CO2)排出量が年間で173万トン増えたとする試算を会計検査院が発表しました。

2012年10月13日毎日新聞 Webはこちら

検査院によると、制度をきっかけに二台目のエアコンを購入するなど新しく大型家電を購入した消費者が多く、その分CO2が増えたとしています。
また買い替えの場合でも、購入価格に応じてポイントが付くため、通常より一回り大きいテレビや冷蔵庫を選択する傾向が、CO2増加につながったとしています。

これに対して、
6月に「エコポイント制度は年間270万トンのCO2削減効果」と発表している環境省は「効率の良い家電を長く使えば排出量は削減できる。制度の効果を短期的にしか評価していない」と強く反発しています。

現状の価値観では、経済活性化とはつまり大量消費、大量生産のことですから、消費を促してエコを促進することは大きく矛盾しています。 「省エネ家電を長く使えばエコ」という発想は一方で正しいですが、二台目の購入や、より大型製品の購買につながってしまっては元も子もありません。(事務局 瀧)