【巻頭言】自分を知る
最近つくづく感じることですが、笑顔の人が少ないですね。
無表情というより、シケ面(不機嫌そうな顔)が多いですね。
笑顔は周りにいい空気(雰囲気)を作るし、シケ面は周りにイヤな空気を作ることは、
誰もが知っているはずなのに、笑顔ができていないですね。
あなたの笑顔率はどれくらいですか。
もし笑顔が1割なら、9割はイヤな空気を作っていることになります。
夫婦なら相手に、親子なら子どもに、職場では周りにイヤな空気を作っているのです。
どう思いますか。
自分では「笑顔」のつもりでも、意外と「シケ面」の人が多いです。
鏡を見ているときは意識しているから本当のところはわからないし、人に聞いても、
なかなか本音(事実)は言ってくれません。
隠し撮りでもしない限り、ふだんの自分の顔はわからないものです。
ふだんの自分に気づく機会は、人のうわさや陰口です。
「あの人、いやな感じだね」
「こちらまでモチベーション下がるよ」
「なんとかならないのかねえ」
「本人は気づかないのかねえ」
こんな陰口を聞くと、ショックかもしれませんが、これは数少ないチャンスです。
これは、悪口ではなく、事実なのです。
悪口は事実を捻じ曲げて悪く言うことですが、陰口は、かげで事実を話し合っているのです。
その人がいないからこそ、遠慮なしに事実が話せるのです。
こんなときは、血相変えて怒鳴り込むのではなく、そっと立ち去るか、そっと姿を見せて
「いまの話、聞かせてもらったよ。改めようと思う。ありがとう」と言えばいいんだよ。
誰でもはじめは未熟だし、問題はあるのだから、言われないとわからない。
昔は、周りの人や年長者が言うのが役割だったし、当たり前だったんだよ。
嫁入り、婿入りすると、別の家だから違いがあるのが当たり前。
礼儀作法も違うし、考え方も違う。家事も、料理も、味付けも違う。
だから舅(しゅうと)姑(しゅうとめ)がいろいろ言ってくれた。
むしろ、そのために奉公に出されたり、養子に出されたのです。
でも、いまは、それがイヤで親と別居するのが当たり前の時代。
学ぶチャンスがないし、学ぼうとしない変な時代・・・
会社でも、新人には周りが言ってくれるが、だんだん言ってくれなくなり、未熟なまま課長に
なり部長になり部下を不幸にしてしまう。下手すれば会社をつぶしてしまうことも。
最近の新人は、注意したり叱ったりすると、「辞めさせてもらいます」なんていうのもざら。
翌日から、来なくなってしまうこともあるくらい。
なんという時代だろう・・・
あらためて笑顔の大切さを述べます。
笑顔が少ないと・・・
★家庭の場合
家庭が暗くなる。会話が減る。トラブルが増える。
子どもが口を聞かない。不登校になる。いじめに遭う。
★職場の場合
職場が暗くなる。会話が減る。自分が現れるとみんなが黙る。
誘われなくなる。誘っても断られる。友だちがいない。
自分の成績が下がる、チームの成績が下がる。
★どうすればいいか
まず、自分の顔(表情)をチェックすること。
次に自分の言葉、声、話し方、態度をチェックすること。
いちばん近い人に本音で相談し、助言をもらうこと。
※ワークショップでは、こういうことも、気づき、改めることができます。