【環境トピックス】世界の湿地帯がわずか100年で半減
国連の研究プロジェクト「生態系と生物多様性の経済学(The Economics of Ecosystems and Biodiversity、TEEB)」が、世界の水資源と湿地について生態系と経済学的な視点で報告書をまとめ発表しました。
報告書では、「世界の湿地帯は過去100年余りでその半分が破壊され、水不足の深刻化に悩む人々の生活を脅かしている」「特にアジアなど一部地域の沿岸では、湿地帯が年に1.6%の割合で失われ続けている」「マングローブは1980年から現在までに全体の20%に当たる360万ヘクタールが失われ、現在も年に最大1%のペースで減少を続けている」ことなどが報告されています。
地球の表面積の約3%を占める湿地帯は、飲み水の供給源だけでなく、洪水や暴風雨の緩衝地帯、地球温暖化ガスの吸収源、生物多様性の宝庫などの役割を持っているが、住宅や工場、農業のための開発や工業用水などの大量消費、汚染などで減少しています。報告書はTEEBのサイトから入手できます。 国連TEEB報告書