環境トピックス

【環境トピックス】迷える一票には落選運動の視点も

多党乱立のうえ、脱原発一つとっても素人目には判然としない事が多い今回の選挙。
だからといって、投票に行かないのではなく、当選させたくない候補者を落とし、実行してほしくない政策を阻止する「落選運動」の視点はいかがでしょうか?

2012年12月5日東京新聞

選挙運動に詳しい日本大の岩渕教授は「政党や候補者が乱立する状況で、選びたい対象がいなくても、棄権することはもったいない。『この候補にだけは当選してほしくない』という意思表示としてよりマシだと思う候補に投票するのも立派な選挙といえる」と指摘しています。

こうした「落選運動」は米国や韓国、インドなどで政治の改革に大きな成果をあげています。
韓国では、市民団体が腐敗・汚職の前歴や国会の欠席率などを基準に立候補者の「不適格」を指摘、候補の7割を落選に追い込んだ実績もあります。韓国の場合、大々的な一種のネガティブキャンペーンにも近い運動ですが、対象候補以外に投票する落選運動であれば、投票率向上にもつながると岩渕教授は指摘しています。

今回の総選挙で投票先に迷っている有権者には、自分の望む政策を掲げた政党が複数ある場合に「本当にやってくれるのか」と疑心暗鬼で投票するより、自分が反対する政策を掲げる政党の躍進を阻止するために、よりマシな政党に1票を投じる方が有効な場合があると指摘しています。