環境トピックス

【環境トピックス】温室効果ガス濃度、過去最高 日本近海も酸性化

世界気象機関(WMO)は、2011年の地球の温室効果ガスの濃度が過去最高値を更新したと「温室効果ガス年報」を発表した。(国連WMO報告ほか)

CO2の世界平均濃度は、産業革命前の1750年と比べると1.4倍の390.9ppmになっている。このCO2の増加に伴って、二酸化炭素(CO2)が大量に海に溶け込み、北西太平洋で海洋が過去250年間と比べて約5倍のペースで酸性化が進行していると気象庁が発表した。このまま酸性化が進むと海がCO2を吸収しにくくなり、地球温暖化に拍車がかかる恐れがある。

WMO事務局長は「CO2を吸収した海洋は酸性化し、水中の食物連鎖やサンゴ礁などに影響しかねない」と訴えている。