環境トピックス

【環境トピックス】異常気象が多発した2012年

世界気象機関(WMO)は、2012年の世界の気候は熱波、干ばつ、洪水など異常気象が多発し、「異常気象は世界規模で観測されたが、北半球の一部地域は複数の異常気象に見舞われた」と発表している。 (国連WMO報告)

■高温:2012年1月~10月の地球の表面温度は、観測記録が残る1850年以降で9番目に高かった。
■熱波、干ばつ:米国、南欧、ロシアの大部分、北西アジアで発生。米国では、3月だけで各地の最高気温が1万5000回更新。干ばつも多くの国々を襲い、中国の雲南(Yunnan)省と四川(Sichuan)省では約960万人が被害を受けた。
■洪水:アフリカ西部とサヘル地域で7月~9月に発生、300万人近くが被災。ロシアのクラスノダール地方で7月に発生し、約516億円の物的被害。
■暴風雨:カリブ海と米東海岸を襲った複数の暴風雨で甚大な被害が発生。大西洋沿岸のハリケーン数は3年連続で例年の平均を上回った。
■海氷の融解:北極の海氷がこれまでの最小記録よりも18%縮小、インドの国土にほぼ等しい面積が融解し、前例のないペースで融解していると警告。