巻頭言

【巻頭言】「日本丸」どこへ

あけましておめでとうございます。
という書き出しが似合わない門出ですね。
衆議院選挙の結果は、どうなったのだろう。
(これを書いているのは12月6日だから結果はまだまだ先なのです)
 
★もしも自民党圧勝なら(シナリオA)
国民は、メディアの誘導の通り、「民主党はダメだった、自民党の方がまし」と判断したことになり、政治は振り出しに戻ったのです。
その最大の責任は、民主党の「脱原発」がぶれたこと。
第二は、「維新の会」が石原氏(太陽の党)と合流して「脱原発」が消えたこと。
第三は、「日本未来の党」が小沢氏(国民の生活が第一)と合流したこと。
 
新政府は、公共事業(ばらまき)の推進、原発の再稼働、国債の発行、日銀に大量買い付けさせる、株価上昇、物価上昇、地価の上昇、インフレへ。
危険な問題は、憲法改正、自衛隊を国防軍に、集団的自衛権の発動、日米軍事同盟の強化を背景に、中国、韓国、ロシアに領土問題で強気外交を始める。
悪夢が始まるが、国民の選択だから仕方がない。
 
★もしも「脱原発」連合が勝ったなら(シナリオB)
国民は正しい選択をしたことになる。
政府は、国民が望む「脱原発」に向けて工程表を発表、その実現に向けて動き始める。「電気が足りなくなる」「電気代が上がる」「経済に悪影響が出る」という原発推進派の「3おどし」を崩すために、小水力、熱岩体、風力、太陽熱など多様な電源開発を含めた自然エネルギーを推進する。
そのための予算確保のため、ばらまき予算の見直しも始まる。
 
★「原発推進」と「経済優先」と「中央集権」はセット
同じく、「脱原発」と「環境重視」と「地方主権」もセットだから、「脱原発」を選択したからには、環境重視、地方主権も同時に動き始めるだろう。
以上、二つのシナリオ、どっちがいいですか。
昨年の12月16日の投票では、どちらのシナリオを選びましたか。
選択は間違ってはいませんでしたか。
 
★選挙の結果がどうであったにせよ、
私は、シナリオBの実現に向けて働き続けます。
シナリオBは、「脱原発」だけではなく、「環境重視」「平和重視」「個人の重視」「地方主権」など「みんなの幸せ、安全、平和」の方向なのですから。
 
★『地球村』は、
「みんなが幸せ、平和、安心できる社会」のことです。
『地球村』の仲間は、今回の選挙がどうであれ、いまの政治がどうであれ、決してあきらめず、『地球村』の実現に向けて共にやっていきましょう。
 
昨年、私はキューバに行きました。
「世界でいちばん人を大切にする国」と呼ばれる意味が知りたくて。
そこで見たものは確かな手ごたえでした。
日本の100分の1の経済ながら、人々が安心し、喜びにあふれ、希望を持って暮らしている姿に感動しました。
国として農薬を禁止し、国として有機農法を奨励し、医療は無料、教育も無料、そして老後の不安が無い国を実現しているのです。
子どもたちはいじめも不登校もなく、おとなを信頼し、おとなたちは元気で明るく、国を信頼しているのです。
老後は、誰もがこんな国に住みたいのではないだろうか。
 
それに対して、日本は、経済は、100倍大きくても、人々が不安を感じ、政治に不信感を抱き、未来に希望をもてない状態・・・
 
国民の安心や幸せはGDPとは関係が無いことを改めて実感しました。
『地球村』のみなさん、希望を捨てず、明るい未来を実現しましょう。
私は、もう5年ほど、全力で働かせてもらおうと思います。
講演会をよろしく。WSをよろしく。本書きますのでよろしく。