環境トピックス

【環境トピックス】京都議定書の延長へ

2012年12月に開催されていた国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)締約国会議(COP18)で、京都議定書の期間を延長することで合意した。

この合意で欧州連合(EU)27か国とスイス、オーストラリアなど先進国10か国は、2020年まで温室効果ガスの削減が義務化された。

しかし、中国(排出量1位)、アメリカ(2位)、ロシア(3位)、インド(4位)は削減義務が無いだけでなく、日本(5位)も延長された京都議定書には参加していない。そのため世界の排出量の13.5%(2009年の排出量で)しか延長京都議定書はカバーしておらず、実効性には大きな問題が残っている。

また、2020年以降の京都議定書に代わる国際制度は、世界のすべての国に拘束力を持つことが確認されたが、実質的な議論は先送りされている。(国連UNFCCCほか)