スペシャル対談

2013年3月 ネットワーク『みどりのはらっぱ』代表 安藤志保さん

広島県三原市に住む安藤志保さんは15年来の『地球村』会員。
三原『地球村』を立ち上げて、地域活動を続け、全国アクションにも参加して、着実に市民活動の幅を広げてきました。
そして今年はついに市民活動から政治活動へと翼を広げ飛翔の年となりそうです。
代表からもエールがいっぱいの対談になりました。

 

自分が変われば未来は変わる。

 

高木 こんにちは。お久しぶりです。
ずっと「志 保ちゃん」だと思っていたのに、何だかいつの間 にか、すっかり「市議候補の安藤さん」だなあ。

安藤 今日は広島までおいでいただき、ありがと うございます。
その上、対談まで…。とても光栄 です。

高木 出会いはいつだっけ。10年以上になるね。

安藤 15年前です。97年に書店で「地球村宣 言」を見かけて、その本だけがバーンと目に飛び 込んできて、一気に読みました。
衝撃だったのは 「自分が変われば、周りが変わり、未来が変わ る」って言葉でした。
それがすごくストンと来て …。
それまでも環境には関心があってWWF会員 にもなっていて、レッドデータブック(絶滅危惧種 リスト)が送られてくるたびに心配で、「地球はど うなるんだろうか」と不安に思っていましたが、 「あ、心配して待っているんじゃなくて、自分が できることをして変えていけばいいんだ!」って ことがわかったんです。

高木 15年前に環境に関心があって、自分が変 われば変わるんだと感じたなんて、ずいぶん進ん でいたんだね。

安藤 そのあと、広島県因島の講演会を聴きに行 きました。
生で聴いたら本当にもっとショックで、 ずーっと泣いていました。
その場で会員になりま した。

高木 ははは、そうだったの?そこからの変化は?

安藤 三原で98年、99年、2000年と続け て講演会を主催して、三原『地球村』を作りまし た。

 

地域『地球村』で全国アクションを。

 

高木 三原『地球村』ではどんな活動を?

安藤 みんなで学ぶ会(MM)や学習会をしたり、紫 外線のことで動いたり。
他の自治体では幼稚園の タレ付帽子が始まっていたのですが、当時の三原 では保健だよりの中でも「日焼けは健康にいい」 と載っているような状態で、2001年に101 6人の署名を集めて教育委員会に提出しました。

高木 どうなったの?

安藤 すぐにではありませんでしたが、徐々に変 わっていって、今ではタレ付帽子が採用されてい ます。

高木 あの頃は、各地の『地球村』で全国アクショ ンが盛んに行われたよね。
2002年は「平和の 意見書」、2003年は「イラク戦争に対する自 衛隊派遣の中止を求める意見書」、「参院選公開 アンケート」などの全国運動も一緒に動きました ね。

安藤 はい。広島『地球村』と三原『地球村』で 半分ずつ分担して、広島県内の全自治体(80市 町村議会)に陳情しました。

高木 2002年にはヨハネスブルグ地球サミッ トへも行きましたね。
今はどんな活動を?

安藤 地域を中心に、イベントでのごみ削減、市 の環境審議会委員としてなど活動しています。
昨 年1月には500人を集客して「みんなのエネル ギー環境会議」を、3月にはその「シェアリング イベント」を開催、4月22日アースデイに、「広 島連塾Sus☆テラス」を発足しました。
8月に は国家戦略室の方を呼んで、エネルギーの3つの 選択肢の意見交換会を行いました。

高木 そうでしたか!15年間、地域に根差して、 しっかりした活動をして、ずいぶん成長しました ね。

 

政治を市民に取り戻す!

 

高木 それで、いよいよ立候補なんだね。

安藤 そうなんです。4月の選挙に向けて準備を しています。
市民団体としての役割もあるのです が、それだけではできないこともあると感じ、政 治の世界に挑戦させていただくことになりました。

高木 立候補を表明したのはいつ?

安藤 昨年6月、地元の新聞に、市議選の話題と 共に、立候補予定者として名前が載ったのが最初です。
その新聞を主宰されている方が、私が市議会の傍聴に通っているのもご存知で「議員に出た らいいのに」というか「出なさい」というか、「新聞に名前を書いてもいいか」ということで載りま した。

高木 前から議員になりたいと思っていたわけ?

安藤 はい。傍聴に行きながら「いつかは私もこ こに」と、漠然と思っていました。

高木 後援会は?

安藤 はい。まったくの無所属、無党派、市民派 で、後ろ盾、組織がない状態ですが、「安藤志保 と「みどりのはらっぱ」の会」という後援会がで きて動き始めました。

高木 訴えたいことは?

安藤 市民活動をしてきた中で、政治に市民の声 が届かないというか、市民と政治が離れているの を感じたり、逆に市民側の関心が薄れているのを 感じ、そのギャップを埋めたいと思っています。
まず市民の目線、女性の目線でやっていきます。
地域が元気になって、地域の中で循環できて、安心できる社会を作りたいんです。
そのための政策、地域の産業、地域の食、地域の教育を、市民協働で やっていきたいと思っています。

高木 いいね。でも、ちょっと言葉や表現がかた いね。
もっと率直に言ったほうが伝わると思う。
「私は市民と一緒に密着して動きます。だからあ なたの声を聞かせてね。365日いつでも聞くか らあなたの夢を聞かせてねー!」
って言えばいい よ。
そして「ジュンテセ・アノス!(ブラジルの 言葉で「一緒にやりましょう!」の意)」の姿勢 を見せること。
そして夢をいっぱい語ること。そ れが大事。

安藤 ああ、そうなんです。みんなと一緒にやっ ていきたいんです。
自民党が「日本を取り戻す」っ ていうなら、私は「政治を市民に取り戻す!」と いう気持ちです。

高木 『地球村』の女性たちが政治に進出して社会を変えていく時代が来るよ。

安藤志保と『みどりのはらっぱ』
ブログthe morning star~明けの明星~ 
広島連塾Sus☆テラス