事務局の社窓から

世界での国際仲裁機関への提訴件数

日本が参加しようとしているTPPには、ISDS条項という規程があります。
これは、日本の国内法よりも国際条約が優先されるという規程で、
これが乱用されれば、日本の独自の規制は骨抜きになる可能性があります。

これまでもWTOやNAFTAなどの国際的な取り決めのもとで、
国際仲裁機関への提訴となったこともありました。

国連UNCTADの報告では、提訴件数は、2010年末までの提訴件数は518件
2003年以降の10年間で400件を超え、2012年だけでも62件と急増しています。

国際仲裁の利用の現状

(2012年末までの累積)
順位 被提訴国   件数
  1 アルゼンチン  52
  2 
ベネズエラ   34
  3 
エクアドル   23
  4 
メキシコ    21
  5 チェコ     20
  6 カナダ     19
  7 エジプト    17
   インド
  9 アメリカ    15
 10 ポーランド   14
   ウクライナ
法が未整備な途上国が多いのですが、
アメリカやカナダなどもターゲットになっています。

                           (事務局 渡辺裕文)