「1票の格差」違憲判決のポイント
「1票の格差」違憲判決についてポイントをまとめました。
●昨年12月の衆院選で、全国の高裁・支部で審理された「1票の格差」訴訟
14件は「違憲」(うち2件は「無効」)、残る2件も「違憲状態」
合憲判断はなかった。
●これまでの選挙でも「違憲状態である」との判決は出ていた。
しかし、混乱をきたす可能性があるということから、
「無効」とはしてこなかった。
●今回、無効判決は2件
広島高裁:「違憲・無効(猶予あり)」
広島高裁岡山支部「違憲・無効」
格差是正を国会に求める裁判所の強いメッセージが込められている
●「0増5減」でいいのか?
・最高裁が廃止を求めた定数配分方式(1人別枠方式)を基礎としているため問題がある。
・「0増5減」でも現在の人口で再計算をすると8つの選挙区で2倍を超える(産経新聞調べ)
・名古屋高裁金沢支部外見であると判断した「福井3区」の一票の格差は1.04票
2票以内であれば合憲という判断にはなっていない。
●夏に行われる参議院選挙では一票の格差は5倍
より踏み込んだ選挙制度改革が必要である。(事務局 渡辺裕文)