【環境トピックス】2012年世界のCO2排出量過去最高・日本も7千万t増
IAEの報告書によると、2012年の世界の二酸化炭素排出量は前年比1.4%増で過去最高となった。最大排出国の中国は3億t増、また福島第一原発事故の影響で、日本は7千万t増となった。
一方、排出量2位の米国では、「シェールガス」の生産拡大に伴い、石炭からガスへの転換が進んだ。排出量は2億t減少し、1990年代半ばの水準までに低下している。さらに、EU諸国も5千万t減になっている。エネルギー強度、すなわち、エネルギー生産量あたりのエネルギー消費量が改善され、再生可能エネルギーが展開されたことにより、世界規模でみると、過去10年の増加率の中では最も低くなっている。日本でも、今後、火力発電から再生可能エネルギーへの早急な移行が求められる。
(IEA:国際エネルギー機関ほか)