巻頭言

【巻頭言】7月は参議院選挙

★現状
自民党は、衆議院では単独で過半数、公明党と合わせて3分の2以上を占めているが、参議院では公明党と合わせても過半数に届かない。
自民党は参議院選挙で過半数をとることで、思い通りの政治をすることを狙っている。

★自民党の方向性
「経済拡大、国力強化」だから「TPP参加」「憲法改正」「原発再稼働」である。TPP参加は国内の弱者が影響を受け、憲法改正は自衛隊の強化と交戦権を認めることであり、実質的には現在の「平和憲法の破棄」につながる。
自民党が参院選に勝利すれば、この方向に進むことはほぼ間違いない。
では民主党が勝利すれば、(その可能性はほとんどないと思うが)どうなるか。
基本的には大きく変わらない。

★では、どうすればいいのか
各政党の政策(建前ではなく本音)を知ること。
自分が望む政治をめざす政党に票を集めること。

★選挙には選挙区と比例区がある
参院選も(衆院選と同じように)投票用紙が2枚あります。
1枚目は、選挙区の投票です。
2枚目は、比例区の投票です。

★選挙区
1枚目の投票は選挙区の投票です。
自分の求めている政治に近い候補者の名前を書くのです。
候補者の考えは、新聞、テレビ、パソコンで知ることができるが、注意すべきことは、その人が何を言っているかより、その人がどの政党かの方が重要です。候補者は、当選後は政党の政策に従うからです。
候補者は、立候補の時は票が欲しいからいいことばかりを並べたてるので、信じてはいけない。

★比例区
2枚目の投票は比例区の投票です。
これには、候補者の名前を書くのではなく、自分の考えに近い政党の名前を書くのです。政党の考えは、新聞、テレビ、パソコンで知ることができるが、注意すべきことは、文字面だけでは、その本音がわからない。
例えば、「憲法は現状からかけ離れているので、現状に合わせてより良い憲法を作りましょう」と心地よいことを書いていても、本音はどういう意味かを知らなければならない。

★各政党の三大論点についての現状の考え方(6月14日現在)
      【TPP】  【原発】      【平和憲法9条】
自民党     賛成    推進        改憲(自衛権、国防軍)
民主党     賛成    30年代にゼロ   明記なし(平和主義を堅持)
維新の会    賛成    30年代にフェードアウト 国民投票
公明党     政府に一任 明記無し      改憲(自衛隊の明記)
みんなの党   賛成    20年代にゼロ   明記なし
生活の党    反対    原発ゼロ      改憲(集団的自衛権認める)
日本共産党   反対    即時ゼロ      護憲
社会民主党   反対    即時ゼロ      護憲
みどりの風   反対    原発ゼロ      明記なし
新党改革    賛成    原発に依存しない  明記なし(日米安保堅持)
新党大地    反対    原発ゼロ      明記なし
沖縄社会大衆党 反対    原発ゼロ      護憲
緑の党     反対    即時ゼロ      護憲


※各政党のホームページに書かれていることをまとめました。
 ぜひ、各政党のサイトを調べてみてください。

現時点では、平和憲法について態度を明示していない政党がありますので、
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