スペシャル対談

2013年9月 NPO法人hanna 代表 木下 弘美さん

北海道札幌市で、『地球村』賛同団体 NPO法人hanna(ハナ)の代表として活動する木下さんは、

2年前までは富良野塾でダンス講師、今年の4月からは地元FMラジオでパーソナリティを務めています。

「美しい地球を子どもたちに」と題されたその番組は、高木先生がゲスト出演されることで話題騒然!

 

 

16年間皆勤賞!
 
高木 こんにちは。今日はよろしくね。まずは、『地球村』との出会いを教えてください。

木下 最初にお会いしたのは1997年9月です。知人に札幌の講演会場に連れて行ってもらったことをきっかけに講演会に参加するようになりました。当時、米国の永住権を持ち、ニューヨークで暮らしていましたが、地球の現状、日本の実態を知り、自分の国を幸せな国にして、世界を変え、地球を命の喜びでいっぱいの星にしたいと思い、日本で暮らす決心をしました。さっぽろ『地球村』のスタッフとなって、98年9月に2日連続の講演会を主催して、2日とも500名の大盛会。以来、講演会、ワークショップ、虹の天使養成塾、スペシャルミーティング、MMの学校、ストッコ(ストップ・ザ・温暖化キャンペーン)、出版記念講演、海外視察報告会、ピースパレード、平和の意見書、愛知万博、湖沼会議など、『地球村』のほぼすべてのプロジェクトに皆勤で参画してきました。そして2010年、さっぽろ『地球村』はNPO法人hannaになりました。

 
高木 木下さんは全国最多の主催者だろうね。いつも本当にありがとう。hanna 独自としての活動は、農業かな。
木下 田んぼは3年目で、畑では野菜を作っています。
高木 無農薬?
木下 もちろん無農薬です。「冬水(ふゆみず)田んぼ」といって、化学肥料も農薬もいらない、耕さない方法です。昨年の収穫量はあまりよくなかったのですが、今年もチャレンジしています。
 
ラジオから全国へ発信中!
 
高木 最近の活動は、ラジオだね。パーソナリティとして自分の番組を持つようになり、私もゲスト出演していますが、どういったきっかけでラジオ番組をもつようになったの?
木下 コミュニティFMの局長さんが、さっぽろ『地球村』時代から、私たちの活動を知っておられて、「1時間の番組を持って、好きなことを思いきり話していいから」と、声をかけていただきました。それで4月から毎週金曜日、生放送で番組がスタートしました。『地球村』のメッセージを伝える番組なので、タイトルは「美しい地球を子どもたちに」としました。
その時点では、高木先生にスカイプでゲスト出演いただけるとは思ってもいませんでしたが。

高木 この番組は札幌のコミュニティFMだけど、実際にはインターネットやスマートフォン、iphoneで、全国からリアルタイムに聴くことができるんだよね。

木下 そうなんです。サイマルラジオといって、全国のコミュニティFMをサイトから視聴できるプログラムがあり、この番組もその中に加わっています。毎週、全国の『地球村』仲間が、番組のサポーターとして応援してくれているんです。
高木 もう少し詳しく話して。
木下 毎月、「地球環境」「選挙」「平和」など、テーマを1つ決めて、高木先生からわかりやすく解説していただく構成になっていますが、番組を聴いている皆さんからリアルタイムでメールをいただいているんです。中には、「少し声が小さいです」「ノイズが入っていますよ」など、リアルなアドバイスが届いたりします。全国各地に遠隔スタッフがいる感じがして、励まされています。
高木 全国のリスナーに支えられているんだね。
木下 はい。『地球村』のラジオ番組なので、全国のみなさんに、情報発信のツールとして活用してもらえればと思っています。まずは金曜16時、ぜひ一度聴いてみてください。
 
 
3年後のリベンジへ!
 
高木 最後は、「選挙へ行こう!参院選2013」プロジェクトについて語ろうか。結果は「自民党圧勝」という残念な結果だったけれど、『地球村』としても大きなチャレンジだったし、次につなげられる一歩じゃないかな。
木下 私もそう思っています。今回の選挙は今までで一番面白い選挙でした。各党の公約をしっかり勉強して、言っていることとやっていることの矛盾に気がついたり、当選後に掌を返す議員がいることを知ったり。
高木 私たちの選挙プロジェクトでも、「候補者は当選したら党の方針に従わないといけない。だから、候補者の意見より、党の方針を知ることが大切」と訴えましたが、本当にその通りだったね。党本部の公約と、地方支部の公約がねじれていた福島県では、当選した議員が直後に「党の方針に従います」と発言。「なんだ、これは!」だったね!
木下 たった一夜で、「脱原発」から「再稼働容認」へ発言を翻すなんて、びっくり!!
次回からはもう騙されないよう、公約を翻した議員は、インターネットで広く知らせることにしました。
高木 それは必要だね。今回の選挙プロジェクトで撒いたチラシは何枚だった?
木下 最初はネットで拡散していこうと思っていたのですが、途中からやっぱりチラシも必要だと思い、「めざせ! 100万枚」印刷に踏み切りました。紙の調達が追いつかなくなることもありましたが、全国で50万枚のチラシが撒かれました。ポスティング、新聞折り込み、手渡しなどで配られました。
高木 3年後の国政選挙まで、やらなくちゃいけないことがたくさんあります。まずは、地方選挙で脱原発・反改憲を願う議員をたくさん生みだすこと。そのためには、政治に対する意識を高めていくこと。政府の「原発を取り戻す」「軍隊を取り戻す」「列島改造を取り戻す」ではなく、「政治を市民に取り戻す」ために、ともに頑張っていきましょう。
木下 ラジオの方も、今後ともよろしくお願いいたします。
高木 りょうかい。木下さんもhanna の活動、講演会、WSの主催もよろしくね。
 
■NPO法人 hanna(ハナ)
札幌市東区北14条東8丁目3-15-202
メールアドレス info@hanna-sapporo.net
WEBページ

■Radio D FMドラマシティ
 「美しい地球を子どもたちに」
 毎週金曜16時~17時
サイマルラジオ http://www.simulradio.jp/
北海道/Radio D FM dramacity
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