環境トピックス

【環境トピックス】気候変動が紛争のひきがねに・・・

8月25日に英科学誌「ネイチャー」に、気候変動と暴力との間に明白な関連があるという研究が発表された。

エルニーニョ現象によって作物の収量が減り、ハリケーンの発生で水を媒介とする伝染病が蔓延しやすくなって、飢えや損失、失業、不平等が起こり、その結果、恨みや分断の感情があおられ内戦を引き起こすリスクが上がる。

エルニーニョ現象が発生したときは、海水温が低くなるラニーニャ現象が起きた時よりも内戦が2倍起きやすくなっている。

さらに、地球の気温が2℃上昇すると、世界各地の紛争など集団間の暴力が50%増加し、世界は今とかなり違ったものになるかもしれないと警告している。

地球の気温はこの50年で2℃上昇すると予測されている。主執筆者であるカリフォルニア大学バークレー校Hsiang准教授は、国際社会が飢饉の予測を真剣に受け止め、今回の研究を紛争による人道危機を防ぐために役立ててほしいと期待している。

 

ソマリアは2010年に飢饉が予測されていながら、世界の反応が遅く、これまでに約26万人が死亡(うち133000人が5歳未満の幼児)という大きな被害となった。先行した対応をすることでより多くの人命を救う事ができる。『地球村』でも20117月に緊急支援を行っているが、今もなお270万人あまりが支援を必要としている。CO2削減を含め、私たちの生活の中で今できることから取り組んでいこう。  ※引き続き、募金のご協力をお願いします。