環境トピックス

【環境トピックス】アマゾン油田開発再開と国際社会の無関心

2007年、石油に生き残りをかけていた貧しい国が「アマゾンの森林を守るために油田開発を放棄するので、その経済的損失の対価を国際社会に負担してもらいたい」と呼びかけた。

この油田開発の中止によって、4億トンのCO2排出(フランスの年間排出量に匹敵)が削減できるはずだった。
しかし、エクアドル・コレア大統領の6年間に及ぶ奮闘虚しく、ヤスニ国立公園を守る為の国際信託基金として集まったのは1330万ドル。
目標額35億ドルの0.5%にも達しなかった。大統領は、「世界が計画を頓挫させた」と述べ、掘削着手の方針を表明。

環境保護の革新的な試みに国際社会が「NO」と言った。

(日本からは無印良品の良品企画が20万ドルを拠出)

(AFP・朝日新聞ほか)

この熱帯雨林1ヘクタールには650種以上の樹種があり、北米全体の樹種よりも多く、600種以上の鳥類が生息することからも、地球上で最も生物多様な熱帯雨林だ。
先住民も住むこの地で開発が進めば、多くの種族が滅びる。
経済の代替策として最も期待できるのは観光だ。
「環境保護こそが最大の経済活動になる可能性を秘めている」と語った大統領、開発以外の経済活動をぜひ見出してほしい。
『地球村』も持続可能な社会にむけて様々な提案していく。