脱原発への道

小泉元大統領:原発にNO

小泉純一郎元首相は11月12日の記者会見で、「(原発を)再稼働させると言っても、(核のゴミの)最終処分場が見つからない」と語り、「原発即ゼロ」を訴えている。また、核燃料サイクル政策について「どうせ将来やめるんだったら今やめた方がいい」と中止を求めた。さらに「首相が決断すれば、反対論者も黙る」と強調し、「結局、首相の判断力、洞察力の問題だ」と述べた。

首相時代は原発を推進してきたが、フィンランドの核廃棄物最終処分場・オンカロの視察をきっかけに考えを変えたという。成果引退後も発信力のある小泉氏の発言で「原発ゼロ」の世論に再び火が付けば、政権のエネルギー政策に批判が高まる可能性もある。

(朝日新聞)