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環境トピックス

【環境トピックス】史上最大の台風の被害が示した温暖化の不公平

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11月に史上最大の台風30号(ハイエン)が襲来したフィリピンは多大な被害を被った。

温暖化による海水温度の上昇に伴って、強い熱帯低気圧が増加している可能性が高いと報告されている。

さらに海面の上昇により、沿岸諸国における台風被害は激しくなってきている。台風による被害は、その強さや経路や上陸数といった気象的要素、被害を受けた地域の経済的・社会的要素などに大きく影響される。

フィリピンの海面は世界で最も速く上昇している場所のひとつで、年間平均上昇値は10ミリメートルになる(世界平均:3ミリメートル)。

同国は、2012年にも台風24号(ボーファ)で国内史上最大規模の被害が出たばかり。

国連気候変動枠組条約締約国会議(COP19)で、フィリピン政府代表・サニョ氏は、「科学的な実証を待つことなく行動を起こさなければいけないというのは防災対策の原則だ」、「フィリピンだけでなく、気候変動の影響を受ける地域でどれくらい多くの命が失われなければならないのか」と訴えた。

サニョ氏は地球温暖化対策の交渉が進展するまで食事を控えると訴え、ハンストを敢行した。COP19では、最終的に全ての国が自主的に温暖化対策の目標や行動計画を示すことで合意、被害国を技術や資金面で支援する「ワルシャワ国際メカニズム」も新設されたが、実現までには様々な困難が予想される。

2013年11月13日CNNほか