環境トピックス

【環境トピックス】福島第一原発汚染水:過去最高値210万ベクレル検出

12月27日、福島第一原発の2号機建屋海側の護岸の観測井戸の水から、放射線ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり210万ベクレル検出された。さらに、17日には、1号機海側の護岸に掘った観測井戸の地下水からも6万3千ベクレルが検出された。2号機海側の観測井戸の地下水が混ざった可能性があるという。井戸は港湾内の海から約40メートルの場所にある。海側の観測用井戸からの放射線物質量は上昇を続けており、海に向かって地下水と一緒に放射性物質が流れ、汚染が広がっている可能性がある。確実なのは海側敷地の地下トンネルに大量の高濃度汚染水がたまっていること。建屋地下から地中に漏れている可能性も高い。

20137月、ベータ線を出す放射性物質は観測井戸の水から1リットルあたり90万ベクレル検出されていた。当時も「過去最高濃度」だと言われたが、「過去最高」は更新され続けている。今回の対応策として上がっている、遮水壁や薬液注入は当時から行われているが、福島第一原発の汚染水はいまだ危機的な状況にある。海洋汚染については世界各国も懸念をよせている。英知を結集させ現状打破しなければならない。