脱原発への道

国内の全原発:30キロ圏内避難に最大6日

2014年1月14日毎日新聞

国内の全原発で30キロ圏内の住民全員が避難するには、少なくとも半日以上かかるとする試算を、民間団体「環境経済研究所」がまとめた。地震との複合災害の影響などで避難路が国道のみに限られる場合、静岡県・浜岡原発では避難完了までに、6日近くかかる。

重大事故発生から格納容器の損傷、放射性物質の放出までに要する時間は推定3~8時間半だ。今回の試算は、各原発でこの時間内に30キロ圏内から全員避難させることが難しい現実を突きつけた。過去の経験を共有し、避難道路の早急な整備など抜本的な対策が迫られている。