環境トピックス

【環境トピックス】拡散する遺伝子組み換え作物

米国オレゴン州の畑で栽培されていないはずの遺伝子組み換え(GM)小麦が見つかり、同州産の小麦の輸入が一時停止された。2年前の春には沖縄のパパイア農場で、国から安全性が認められていない種類のGMパパイアが見つかり、87農家の約8千本が伐採された。さらに国の調査で、去年道端などに生えるパパイア59本がGMであると判明し、伐採されている。鳥が種を運んだとみられており、他に生えていない保証はないという。食材や種子は国境を越えて移動するので、GM作物が知らぬ間に入り育つことはどこでも起こりうる現象だ。今後もっと増える可能性も予測される。開発した研究機関や企業が、しっかり管理する責任があると専門家は指摘している。