環境トピックス

【環境トピックス】2050年に必要な食糧は現在の70%増

世界資源研究所(WRI)、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)および世界銀行は、2050年の推定世界人口96億人が必要とする食料は、現在の供給量(カロリーベース)より70%も多いと予想されるが、この需給ギャップは食糧の生産・消費の方法改善で埋めることが可能とする研究結果を発表した。この研究結果は、中間報告書「世界資源レポート:持続可能な食の未来を創る」として、南ア・ヨハネスブルグで開催される第3回農業、食料・栄養安全保障、気候変動世界大会で発表される。

同報告書では、食料廃棄・ロスの削減、肉食や畜産物の消費の抑制、アフリカのサハラ以南地域の出生率抑制、食料過剰消費の削減策を提案している。さらに、生産量増加のために、農林複合経営など土地や水管理の改善、放牧地での生産量向上、荒廃地利用、途上国の小規模農家の効率化による収量増等を提案。各方策の貢献度は2014年半ばに発表予定の同報告書最終版で公表される。

先進国に住む私たちができることは、食料廃棄・ロスを削減し、肉食を控えることです。日本は毎年5500万㌧の食糧を輸入しながら、1800万㌧を捨てています。私たちも食品廃棄の半分以上にあたる1000万㌧を家庭で無駄にしています。私たちの意識を変えることで大きな変化につながります。『地球村』の基本(事実を知る、実践する、伝える)を実行することで、食料問題解決につないでいきましょう。

2013年12月3日 世界資源研究所