国連の気候変動に関する政府間パネル（IPCC）の最終報告書案が発表された。
そのポイントは、地球温暖化による海面上昇などで、今世紀末までにアジアを中心に数億人が移住を余儀なくされること。
地球の平均気温は18世紀半ばの産業革命前と比べ、すでに１℃上昇しており、今世紀末までにさらに最大4.8℃上昇すること。
気温上昇に伴う異常気象で、農産物の不作や価格高騰を招き、特に貧困国の貧しい人々が深刻な食糧難に陥るおそれがあること。
世界全体に大きな影響を及ぼすとも指摘しており、適応策の必要性を強調した内容となっている。
報告書は、3月に横浜市で開く会合で承認される。