環境トピックス

【環境トピックス】厳しい冬は北極地方の気温上昇が原因か

2月17日AFP

15日、米国科学振興協会の年次会合で、北極地方の気温上昇が高高度の寒帯ジェット気流のパターンに恒久的な影響を及ぼしており、結果北米と北欧に長くて寒い冬が訪れていると発表された。北極気団の温度が上昇したため、この20年間ジェット気流が弱くなり、本流からそれたように蛇行しているという。そのため、凍るような極寒の気候が通常より南の地域に広がったり、気温の上昇が通常より北の地域にもたらされたりしている。

このことは「気候のパターンが変化していること」を示唆しており、「同様の事態がさらに続くことや、発生頻度も増加することが予測される」。北極の気温は「地球の他の地域の2倍から3倍速いペースで」上昇しているという。このような「温暖化」の傾向とジェット気流の変化により、今後、農業に悲惨な影響をもたらすことが予想される。