【巻頭言】いい年にしよう!
昨年は憲法改正、原発再稼働、原発推進、TPP交渉参加、秘密保護法、武器貸与、尖閣諸島問題など、安倍総理の手腕か暴走か、これまで1年でこれほど話題を提供した政府はなかったと思う。今年も慌ただしい年になりそうだ。
★沖縄が・・・
沖縄県民の願い「普天間飛行場の県外移設」「辺野古埋め立て反対」を掲げて戦ってきた仲井真知事が突然、この2つを捨てることを意味する「辺野古埋め立て承認」をした。知事は笑顔で「政府の3000億円以上の手厚い援助に感謝申し上げる。いい正月が迎えられる」と発言、誰もが耳を疑った。県議会では「公約違反の知事に辞任要求」が決議され、「承認取消訴訟」の準備が始まった。
沖縄は、いっそのこと日本から独立したほうがいいのではないだろうか。
軍隊を持たず、基地を持たず、コスタリカのように「平和立国」を宣言するのだ。
平和を求める人たちの移住で、コスタリカやキューバのような国になれる。
●靖国神社問題が・・・
昨年末、安倍総理が突然、靖国神社に公式参拝。
中国、韓国は激しい抗議の声を上げ、アメリカも「失望」を表明、ロシアも欧州連合も非難をした。アメリカは日本に「近隣国との関係修復の努力」を要請した。
中・韓以外の国がこれだけ大きな反応したのは初めて。それだけ世界情勢が変わったというよりも、世界から見て、日本は危険な方向に歩んでいるのだ。
★参考
他の国では、戦没者の墓は国が宗教性のない追悼施設として建設している。
ドイツでも、戦争と暴力支配(ナチスとファシズム)の犠牲になった人々のための、宗教性のない国立追悼施設を建設している。
しかし靖国神社は国の追悼施設ではなく、一宗教団体の施設であり、それを国が軍国主義に利用してきたという歴史がある。初めは戦犯の墓はなかったが、1978年、靖国神社が(秘密裏に)戦犯を合祀していたことが発覚、それ以降、天皇はじめ元首の拝礼を控えるようになった。
過去数人の総理が参拝し、その度に中・韓の抗議、反日運動が激化、日本企業への攻撃、輸出や観光客が減るなど経済的ダメージが起きている。
政府がそれを放置したままであることが問題なのだ。
世界から見れば、日本の右傾化と総理の独断が目立っている。ある意味北朝鮮と同じではないか。民主国家ならば近隣国と話し合わなければならない。
★A級戦犯を分祀すること
戦犯の分祀は何度も議論されたが、靖国神社側が「宗教上分祀はできない」と主張して滞っている。そもそも戦争犠牲者を一宗教施設に祀ること自体おかしい。戦争犠牲者は他の国のように、宗教に縛られない国家施設に祀られるべきである。宗教性のない国家施設であれば分祀もできる。
●東京都知事選挙
細川さんが出馬する前は、「舛添さんが圧勝」という状況だった。
しかし、舛添さんでは猪瀬さんと同じ方向性だから政府に対抗できないし、大きな変化は期待できなかったが、細川さんが出馬表明して状況は一変した。
応援の小泉さんは、戦い方が上手い。
「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、
原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」
と宣言した。争点を明確にし、有利に展開する作戦だ。
元総理の出馬と、元総理のタッグに政府も慌て始めた。
細川さんが知事になれば、「脱原発」の国民的議論が再燃、政府に「原発再稼働」や「原発は基本電源」の見直しを迫るからだ。
全国の知事にも「脱原発」を呼びかけるだろう。
勢いが付けば「脱原発」で野党再編が進み、「反自民」の大連合ができて政権交代につながるからだ。
いまの日本は危険な方向に進んでいるので、細川さんの軌道修正に期待したい。細川さん、ガンバレ! (^o^)/