環境トピックス

【環境トピックス】今世紀末:日本の気温最大6.4℃上昇

3月17日朝日新聞

世界全体の温室効果ガスの排出量がこのまま増えると、日本の平均気温は今世紀末には3.5~6.4℃上昇するという報告書が17日公表された。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した最新シナリオをもとに、環境省の研究プロジェクトチームが影響を計算比較した。

IPCCによると、世界の平均気温は最大4.8℃上がると予測しているが、今回の報告書では、日本の温度上昇はそれより高くなるという結果になった。北海道を除くほとんどの地域が亜熱帯化し、洪水被害額は3倍、熱中症などで死亡するリスクも2倍以上になる可能性があるという。

一方、世界で温室効果ガスの厳しい削減策が取られた場合、気温上昇は1.0~2.8℃に抑えられる。研究チームは、被害を軽減する適応策の重要性を強調しており、環境省は来年夏をめどに政府全体の「適応計画」を作る。