環境トピックス

【環境トピックス】迫り来る水危機

国連の「世界水開発報告書」では、今世紀半ばには世界人口は96億人に達し、世界の水需要は現在の1.5倍以上になる。特に深刻な水不足は、アフリカ北部、中東、南アジア西部を中心に、世界人口の40%以上に達する可能性を指摘。水不足の大きな原因は、人口爆発による食糧やエネルギー需要の増加と、気候変動の影響である。すでに安全安心な水が利用できない人は8億人に上り、世界の地下水の5分の1は枯渇していると報告。水資源部門の専門家は、特に亜熱帯地域での水資源は更に少なくなり、水資源をめぐる争いが激化する可能性を指摘。水を多く必要としない作物など、水資源の消費の効率化、冷却に大量の水を使用しない発電施設などが求められている。

(5月20日AFP通信)
 
「20世紀は石油戦争の時代、21世紀は水戦争の時代」と言われている。
「節水」について、世界全体、国全体、さらに個人の取組が必要である。(高木善之)