巻頭言

【巻頭言】積極的「非対立」 消極的「非対立」

『地球村』の基本理念は「非対立」ですが、その意味について、改めて説明します。このことを本当に理解すれば、いろんなことに役立つでしょう。

★「非対立」
「非対立」とは、「対立しない」だけではない。
「対立しない」だけなら、「言わない」「我慢する」「あきらめる」でもいい訳で、それでは問題は解決しない。それなら「非対立」ではなく「避対立」だ。
「非対立」とは、「対立せずに問題解決すること」なのだ。
「非対立」には、積極的な「非対立」と消極的な「非対立」がある。

★積極的な「非対立」
「非対立」を基本に、積極的に問題解決に行動することだ。
例えば、『地球村』の活動は、
1.まず自分が、事実を知る、根本を知る
2.そして自分が、解決に向けて実践する
3.自分の実践を通して、周りに伝え、問題解決のための仲間を増やす
その際、基本は相手に対立の気持ちをもたないこと。
そして言動も、主義主張しない、抗議要求しない、戦わない、追い詰めない。
事実を伝える、提案する、気づくチャンスを作る、気づくのを待つ。

★消極的な「非対立」
「非対立」が基本であっても、積極的に行動しない人、「隠れキリシタン」のような人がいる。マイ箸を持ったり、自動車、節電、節約、節食(肉食、お酒、コーヒー、バナナなどをやめたり減らしたり)していても、人前ではそのことを隠したり、実践しても、「どうして? 」と聞かれると説明できない人がいる。
こういう場合を消極的な「非対立」と呼び、「避対立」に近い。
これでは周りに影響を与えないし、社会は変わらない。

★今後、必要なこと
1.国会議員に「反対」の意思表示をすること
2.「憲法違反」の訴訟を支持、応援すること
3.地方議会で「「集団的自衛権」への反対決議を請願すること
4.新聞やテレビなどのマスメディアに反対の投書を送ること
5.自分のブログやFacebookなどで、反対の意見を書くこと
6.反対イベント(講演会やデモ)に参加や支援をすること
7.選挙に行くこと、意思表示の投票をすること
 ※今後の選挙で、与党が大敗すると「反対」の圧力が与党内部で高まる。
★『地球村』のサイトに意思表示コーナーがあります。ぜひ、意思表示を 

■請願のやり方
1.議会事務局に議会の日程、請願の締切日や請願書の書き方、書式を確認
2.請願書を書く(件名、主旨、理由、署名と押印)。
宛先は議長とし、件名となる部分は、「集団的自衛権行使の法整備に反対する意見書」の提出を求める請願 とする。
そのあとは、自分の意見を自由に書き、請願趣旨の文末は、「よって、地方自治法第99条の規定により、国に対して、意見書を提出されるよう請願いたします。」で結びます。
3.請願には紹介議員のサインも必要なので、議員控え室を訪ねて依頼します。
 ・新聞記事や論説など参考資料を持参するのも効果的。
 ・知り合いの議員がいれば早いのですが、知らなくても大丈夫。
 ・議員は市民の請願を受けるのが仕事だから遠慮せず依頼してください。
4.請願書を議会事務局に提出し、いつ、どの委員会で話し合われるかを確認。
5.委員会と本会議を傍聴し、議論の行方を見守ります。
 ・大勢で傍聴に行くと効果的です。