環境トピックス

【環境トピックス】海の侵略的外来種、1日 7,000 種が密航

国際海事機関(IMO)が2004年に採択した「バラスト水管理条約」は、10年経った今でも発効できていない。この条約は、空の貨物船を安定させるためのバラスト水によって外来種や病原体が移動することを防止するために制定された。条約が発効すると、船舶にはバラスト水の処理装置(約1億円)の設置が義務付けられるため、パナマやギリシャ、中国など貨物船を多く所有する国が批准していない。
現在、船舶によって運ばれる年間100億トンのバラスト水により、毎日約7000種もの魚や甲殻類、海藻類、無脊椎動物、バクテリア、ウイルスが移動。黒海でのアンチョビの壊滅など、外来種の侵入で在来種が壊滅することも多く、こうした経済的損失は、年間約7500億円を超えている。

 

大量輸送で、外来種や病原体も移動し、生態系を狂わせ、人間にしっぺ返しがきています。大量輸送、大量消費の生活を見直すことが大切です。

 


(10月16日AFP)